今回は浦安警察署の生活安全課の署員さんを招いて“高齢者消費者被害の現状”で、”進化”した手口について啓蒙活動と実態をお話しいただきました。要約すると、変化するオレオレ詐欺は増えています。警察では“電話で詐欺”と呼んでいますが、年代は20代から80代までが被害に有っているとのこと。更に、自分は大丈夫、詐欺に遭わないと豪語していた人すら詐欺に有っているくらい、手口が周到になってきているそうです。警察も啓蒙して欲しいと情報開示してくれましたので、ご報告します。

千葉県は被害が多く、昨年452件発生している

千葉県は、都道府県ワースト4位、阻止率も37位で成績は悪い。4月は172件で過去最高。浦安市内でも21件発生。被害額6400万円。被害の内容は、オレオレ14件、架空請求5件、還付金詐欺2件。被害者の年齢は20代から80代まで。男性4件、女性17件。一人住まい10件、家族同居11件。一人住まいの高齢女性に被害が多いという、過去のオレオレ詐欺の時代は終わり、さまざまな手口が出てきたことで、男性や若い方にも被害が広がっているそうです。

被害防止の広報活動もしているのに、何故増えているのか?

巧妙な仕掛けになっていて、騙された実感が無いうちに騙されるのが最近の特徴です。

手口の例①

どこどこ警察署の何々と名乗って電話してきます。その内容は「あなたの銀行口座が詐欺グループの口座に使用されている。このままでは、あなたは詐欺グループの一味と看做されて逮捕されます。それを避ける為に、特別資金管理名簿に貴方の預金を全て入金する必要があります、後で銀行協会の人から連絡が有りますので渡してください。その際に受領書を必ずもらって下さい。口外禁止法があるので誰かに話すと法律違反で逮捕されます(そんな法律はありません)。」

手口の例②

デパートの外商係と名乗って電話してきます。「貴方のクレジットカードが不正使用されています。或いはクレジットカード会社の社員を名乗ってクレジットカード作っていませんか。不正使用されているので連絡しました。指紋付の新しいカードと交換しますので、銀行協会の人にカードと暗証番号を渡して下さい。新しいカードは2日後に届きます。受領書がでるので必ずもらって下さい。このままでは不正使用の嫌疑で逮捕されてしまいます。

警察から

いまの所、家の電話にかかってくることが多く携帯電話には掛かって来ないが、将来は携帯電話にかかってくる可能性があるそうです。健康食品の購入名簿から掛かってくる、詐欺にあった人と言う名簿も有るそうです。慌てないで相手の電話番号を聴いて、必ずこちらから掛け直す、家族間で暗号を決めておく、一人で行動しないで誰かに話す、等が予防策ですが、いたちごっこで決定策ではないのが悩みです。


株式会社すまいる情報東京
新野 敏則