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こんにちは。すまいる情報代表の竹内です。
秋祭りの季節ですね。
豊作を予め祝う春の祭りと異なり、秋祭りは実際の豊作の喜びと、翌年への祈りがあって、しみじみします。
月の明かりのもと、涼しい空気の中ブラブラするのは、気持ちの良いものです。
秋になると、ときどきバレーの「レ・シルフィード」をビデオ鑑賞します。
月の明かりのさす深い森に迷い込んだ詩人が、空気の精シルフィードたちと踊って戯れるバレーです。
曲はショパンのビアノ曲を編曲したものです。
特にストーリーはなく、それが自然を観ているときと同じ心落ち着く気分になれます。
小説でも映画でも、さしたる大上段なストーリーがないものが好きなのも、それが人の営みに近く、自然と一体感が持てるからです。
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特に目的もなく、ブラブラ散歩することを「そぞろ歩き(漫ろ歩き)」と言いますが、漫然と歩けるというのは、実はとてもすごいことだなと思います。
なぜなら、前提として、ぼーっとしていても襲われたりしない、危険な目に合わない、という前提がないと出来ないからです。
日本の人は、銀ブラなんて言葉があるくらいですから、ブラブラ歩くのは普通のことだと思っていますが、訪日外国人にとっては、夜間ブラブラ歩けるのは特別な体験のようです。
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私は、この「そぞろ歩きできる」ことこそ、日本の大事な観光資源ではないかと思います。
宗教とは異なる倫理観、教育、美しく時には何の変哲もないが心安らぐ自然、激しすぎない気候、四季折々で楽しめる旬の食事、お人好しな世話好き、それらが揃わないと「そぞろ歩き」を楽しむのは中々難しく、それらが備わっている場合が多いのが日本だからです。
再開発で街が変わっていくのは、時代の流れで抗えない部分もありますが、横丁を残そうという再開発が出てきたのは、人が出歩きたくなる気持ちを理解しだしたのかもしれません。
町おこし、活性化なども、イベントや箱物に頼らず、歩道を広げるだけでも可能性が広がると思います。
お祭りが楽しいのは、車を通行止めにしてブラブラできるからでもあります。
ますます物騒な世の中になってきた今、そぞろ歩きの価値を見直してみませんか。新しい文化、出会いが生れるかも知れません。
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