センス・オブ・ワンダー【この記事を音声で聴くにはQRコードまたは以下のURLから】
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こんにちは。すまいる情報代表の竹内です。

猛暑が続きますが、いつの間にか蝉の声が聞こえなくなっていました。

お彼岸なので、少し私の父母を偲んでみたいと思います。

 

先日40年使っていた腕時計が、突然動かなくなりました。

そこでいつも手許に置いていた自動巻きの腕時計を復活させましたら、ちゃんと動きました。

中学入学、13歳の時に、父から「今日からお前は大人だからすべて自分で決めて責任をとるように」と言ってプレゼントしてくれました。

父が見守ってくれているようで、お守りで持ち歩いていたものです。

 

以後、本当に私のすることに全く意見することもなくなり、田舎の法事などに代理で行かせられ、父は10人兄妹の長男でしたから、学生服を着た坊主頭の私が名代として一番上座に座る経験などもしました。

 

父は南方戦線にも行っていましたが、玉砕前に転戦になり、最後はシベリア収容所にも囚われましたが生きて還ってきました。

父からは、運と生命力をもらったようです。

 

 

母は生きていれば生誕100年の年。

生涯一回も私を叱ったり怒ったことがない母のお守りは、私が生れた時の母子手帳です。

母からは笑顔と慈しみの心をもらいました。

この二つのお守りが私の帰るべき初心を思い出させてくれます。

 

 

今年のお彼岸は墓前で母の生誕100年祭を細やかにやろうと思っていたら、本屋さんで「100歳で夢を叶える」という背表紙が目に留まりました。

著者は絵本の編集者をされていた木村美幸さんで、90歳~101歳の著名な方、詩人の谷川俊太郎さんや和食の鉄人道場六三郎さん、101歳のピアニスト室井摩耶子さんなど14人を訪ねてインタビューした内容です。

いわば「生涯現役」で生きていらっしゃる方たちです。

 

レイチェル・カーソンさんが言った「センス・オブ・ワンダー」、「子どもが持っている神秘さや不思議さに目を見はる感性」をいつまでも失っていないのが共通点かも知れません。

 

90歳でユーチューバーになった道場さん、車いすで90歳で富士山登頂した三浦雄一郎さん、サックス奏者の渡辺貞夫さんはまだまだ練習を続けていたり、体は老いてガタガタになっても、これなら「センス・オブ・ワンダー」さえ失わなければ私も行けるかもしれない、と思わされました。

 

そして、皆さん何らかのプロなので、聞いたり、見たり、味わったりして喜んでくれる人がいる、というのが最大の秘訣だと思います。

さて、何をして喜んでいただくのか、それを見つけるだけでも大いに楽しそうです。