こんにちは、竹内です。
『サザエさん』で、『マスオさん』ことフグ田マスオ役の声優を務めた増岡弘さんが、去る8月18日の放送回をもって、マスオさん役を卒業しました。
増岡さんは、1978年から約40年にわたってマスオさん役を担当、家族全員で笑う「あはは」という笑い声が、増岡さんにとっての最後のセリフでした。
特にマスオさんの名言である驚きの声「えぇ~っ!?」は、昔ギャグでよく使わせて頂きました。
ボイストレーナーの知人によると、人の話を聞いて「えぇ~っ!?」と相槌をちょっとオーバーにリアクションするほうが、話す際も動きやライブ感があり、つい惹き込まれるそうです。
私は声が大きいので、注意して「えぇ~っ!?」を発したいと思います
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ラグビー・ワールドカップが始まりました。日本大会公式キャッチコピーは「4年に一度じゃない。一生に一度だ。- ONCE IN A LIFETIME -」です。
日本で、アジアで、初めてのラグビーワールドカップが開催されます。何事も初めての事には、常にチャレンジが伴います。
一方で、初めて、新しい事には一度しか味わう事のできない感動も伴います。
「初めて」という経験は二度とやってこない「一生に一度」の経験です、と公式に解説されています。
本番前の日本各地での、各国チームへの歓待、おもてなしに、チームメンバーや自国で感激が広まっているとのことです。
市によっては一年以上も前から、歓迎の準備を始めたそうです。子供たちが前面に出ているのがとても良いですね。
どうもこれは、外国から来た人たちを単に喜ばせようというサービス精神からではないことが分かります。
『法華経』に「随喜功徳(ずいきくどく)」という言葉があります。
人が喜んでいるときに、同じ気持ちになって心の底から喜んであげることが功徳(徳を積む)になると言いますが、日本人の遺伝子に自然と入っている感性ではないかと思えるほどです。
感激している外国の方と、おもてなししている日本の方々が、一体になって喜んでいて、「私おもてなしをする人、私される人」という区別が感じられないところが清々しい気持ちにさせてくれるのかも知れません。
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ラグビーが、こんなにも話題になって観客が訪れているのは、「ノーサイド」と言われる、戦い終えたら、敵味方はなく、同じ仲間だ、という理念と関係しているのではないかと思います。
私も今武道を稽古していますが、闘っている間の魂を荒魂(あらみたま)、勝負がついて戦い終えたときの魂は、「和魂(にぎみたま)」と呼ばれます。
試合が終わったあと、荒魂と和魂をちゃんと入れ替えて、それからまた協和状態に戻る。
これがノーサイドの精神と共通して、ラグビーに親近感を持つのかも知れない、と考えたりします。
負けた相手を無視して、ガッツポーズではしゃぐのは、日本人には、はしたない感覚がするのではないかと思います。
「4年に一度じゃない。一生に一度だ。」は、見事な言葉です。
「初めて」という経験は二度とやってこない「一生に一度」の経験です。
この言葉が、おもてなし心に火を付けたことは確実です。
キャッチコピーを考案されたコピーライター・吉谷吾郎さんのやりたい仕事の基準は、「自分からお願いしてでもやりたいかどうか」ということも大事にしているそうす。
そのやりたいと思う基準は、自分にとってチャレンジする要素があるかどうかだと。
毎日が「初めて」で一生に一度の経験ということになります。
出会えたことが一生の宝と、お互い思って言い合えるような人間関係をいかにして作るか、このラグビーワールドカップ中の出来事に触発されて考えてみたいと思います。
竹内 健二
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