先日、毎年末の恒例の人間ドッグに行って来ました。私の場合は、健康管理というより、自分の在りたいように生きているかどうかのチェックに行っているようなものです。自分が自分でない(在りたい自分でない)時には、体や内臓に必ず現れます。歳とともに、段々責任の重い立場になり、睡眠時間は減り、お酒は増え(これは余計?)、ストレスが多くなる・・・はずが、私の場合は、若い時よりピカピカになってきているそうで、「面白いですね~」とお医者様に言われました。自分でもかなり不摂生のほうだと思いますが、自分が在りたいように在るからストレスがほとんどない、と自分で結論づけました。
成功のためには苦労して嫌な事も行い、その結果掴んだ富で自由気ままに楽しむ、という考え方もあります。若い頃の自分もそう考えていた時期がありました。しかし、さる先生から、幸せ気分で(楽しんで、喜んで)仕事をして結果利益を得たほうが自分らしく生きられる、と教えられました。なるほど、目的を得るための手段と考えては、人生の半分も自分らしくない時間を費やすのは勿体無い、と合理的に考えても納得しました。それが人間ドックの面白い結果となって現れてきているのだろうと思います。友人には「おまえは単純だからいいよな~」と言われているのですが・・・
幸せ気分で仕事や生活をするとは、どのようにしたらいいのだろう?プラス思考で無理やりそう思うのは続かない。そんな時「随喜功徳(ずいきくどく)」という言葉を思い出しました。人がうまく行って喜んでいる姿を見て、我が事のように一緒に喜ぶと、自分がうまく行ったのと同じ効果がある、という意味だそうです。私どもとご縁があったお客様が「本当にいい家を手に入れられた」「相続のことは大変だったけどとても助かった」「子供が一番喜んで明るくなりました」などの喜んでいらっしゃる姿を、わが事のように喜べる時、とても幸せ気分になります。お客様と喜びを共有できた時、自分達の仕事に誇りを感じます。まだまだ足りないところはたくさんある、でも、在るがままの自分を誇らしく思うと、もっとお客様の気持ちを理解したいという思いにつながってきます。
一年に何遍も何遍も、嬉しいことが自分に起こったと思うと、なんて有難い仕事なんだろうと思います。今年も、幸せ気分でご縁ある方のお手伝いをさせていただき、その喜びを自分のこととして、私どもも喜びにあふれた一年にしたいと思います。
あなた様にとって嬉しい事にあふれた一年でありますよう、お祈り申し上げます。
竹内 健二