生き方に合わせてリフォーム

今回は定年を機にリフォームした事例です。
定年によって、家の役割が変わります。定年前は、仕事で疲れた心身を休める場であり、子育ての場でした。
定年後は「自分のこれから生きるための場所」に変わるとも言えます。
マンションと一戸建てでは、リフォームできる範囲が異なりますが、リフォームの定義を「家具を変える」ということまで範囲を広げると、色々と出来ることは多そうです。
(竹内)

 

定年後は海外交流の発展を

Kさんは商社を定年退職した方ですが、外国語が話せることもあり海外交流の発展につながるように、諸外国の若者をステイさせるためのリフォームをしました。

 

ボランティアの観光案内ではなく、お互いの国の良い処を共有したビジネスに将来つながれば良いと思ったそうです。

 

ゲストルームに改装するにあたって、色々な国の習慣に合わせるのは無理なので、ホテルタイプの個室にしました。

裸の交流は温泉に行けばいいと思い、ゲストルームにシャワー室やトイレを造りました。

 

ゲストルーム、大きなテーブル・・・リフォームで定年後のライフスタイルに合わせて

 

Kさんのお宅は一戸建てでしたので、1階であれば比較的容易にトイレや浴室の増設ができました。

使える部屋としては8帖の和室がありました。

最初は、布団文化を紹介するために純和室を考えました。

しかし自分たちが老境に差し掛かった時にも使えるよう、トイレ付の洋室にしました。 

 

コロナ前でしたので、何組かの外国の若者が短期居住してくれました。

コロナ最中は自分でも使ってみて、コロナ終息後の再始動に向けて、いまは構想を練っているところとのことです。

 

 

大テーブルを快適な居場所に

Eさんは田舎の大きな一戸建て育ち、そこでは寄合、宴会、三世代の家族の食事など、座敷に座卓をつなげて10人以上集まるのが日常でした。

定年を迎えて家にいる時間が増えましたが、寝室、仕事部屋、居間など、今までのように部屋を規定する必要がなくなり、状況に応じて人が集まる実家の座敷のような場を作りたい気持ちが高まりました。

 

ただしEさんが暮らす都内では、そんな広い家は望むべくもなく、リビング横の和室をつぶして、広いリビングに改装するのが精いっぱい。

 

そんな時、すまいるの東京事務所で、テナントさんに頼まれて大工さんに大テーブルを作ってもらった話を聞きました。

スタッフが気分や用事によって、好きなところに座って仕事をするためのテーブルです。

 

そこでEさんも、家具屋さんみたいにおしゃれではありませんが大工さんに10人は座れるテーブルを作ってもらいました。

その日の気分で、家族も、時々やってくる孫たちも好きなところに居場所ができてなかなか気に入っています。