コロナウィルス禍による緊急事態宣言が出た4月7日から解除(予定)の5月25日までの、23区のマンション取引状況はどうだったか、データで見てみます。
レインズ成約データによると、昨年の同じ期間のマンション成約件数から約50%減りました。
特にエレベータを利用するタワーマンションは、エレベータの密室や人口密度の高さを避けたい意向からか、20階以上の取引件数が激減しました。
23区内の20階以上のマンション取引件数は、昨年同時期115件ありましたが、今年の緊急事態宣言期間は、▲66%の39件しかありませんでした。
「三密」だけではなく、昨年の台風によるタワーマンションの地階浸水被害が取り沙汰された影響もあると思いますが、なるべく長時間エレベータという密室に居たくない、という気持ちの現れもあるでしょう。
緊急事態宣言が解除されても、しばらくはタワーマンションの動きを注視したいと思います。
売る人がかなり増えてくると、相場は変動してくる可能性が高いと言えるでしょう。
すまいる情報東京 代表取締役社長
竹内 健二