いま、新浦安の賃貸事情は?
新浦安の不動産市場の大きな特徴は、分譲住宅が多いということです。
住みやすい街であれば、転居せずに長く住み続け、「売り物件の減少」となり、それが売買相場の上昇につながります。
この特徴が、いま新浦安の賃貸市場にも大きな影響を与えています。
今年は春の転勤シーズンが少し前倒しになった影響で、1月末~2月中旬の成約が相次ぎ、2月中旬以降はUR賃貸含めご紹介できるお部屋がほとんど無い状態になってしまいました。
この夏の動きも、例年と変化があるかもしれませんのでお部屋を探す予定の方は注意が必要でしょう。
一般的に、ファミリーの方が予算に考える目安賃料13万円未満で見ますと、現在募集中の賃貸マンションは浦安市内に91件あります(6/6現在、東日本レインズに拠る)。
これを、中町、新町地区に限ってみますと6件しか無い状況です。
募集中のほとんどが元町地区ということになります。
会社からの家賃補助があった場合などで、賃料13~18万円以内の賃貸マンションも、浦安市内では29件募集がありますが、先程と同エリアでは4件の募集となっています。
これから賃貸を借りる方、受難の時代に?
賃貸物件は、昨年以来の品不足状態は続いています。
夏にお引越しをご検討の方は、エリアや条件面に余裕をもち、早めに探し始めた方が良いでしょう。
特に目立つ現象は、美浜のエルシティの募集が極端に減っていること、東野の賃貸募集が増えていることです。
エルシティは昨年度の成約は7件だったのに対し、直近1年の成約は1件のみです。
また現在、エルシティ内で賃貸募集中のお部屋は0件です。
「エルシティで15万円位のお部屋が出たら紹介してください」とご登録のお客様がいらっしゃるのですが、全くご紹介できずにいます。
東野エリアは昨年度の成約が1件だったのに対し、直近1年では5件に増えています。
東野は、今年のゴールデンウィークに富岡の中央病院が移転しました。
また複合商業施設オープンやバス便増設など便利になり、若いファミリーの希望が増えています。
新浦安の賃料相場は固定化か
住宅新報社が年2回実施している「4大都市圏家賃調査」(2018年3月1日時点)に拠りますと、リーマンショック以降下落から横ばい傾向になっていた東京圏の賃貸マンションは、間取りの種類によらず直近2年で平均家賃が上昇して回復傾向にある、とのことです。
ところが、新浦安の賃貸マンションの賃料相場は、ほぼ横ばいで推移しています。
売買相場は上昇しているのに、賃貸相場はどうして横ばいなのか。
これは、法人の社宅需要が多いことに起因していると思われます。
景気が回復してきたとはいえ、産業による偏りもありますし、社宅費のような固定費は抑えたいのが企業の考えです。
法人の社宅需要が続く間は、よほどのインフレでも起きない限り、新浦安の賃貸相場は横ばい基調でしょう。
交通便の良さ、子育て環境の良さが周知された新浦安では、今後も暫く賃貸のお部屋探しが難しい状況は続くでしょう。
市内の他エリアを検討されたり、持ち家も候補に入れてみてはいかがでしょうか。
ご家族が将来どうしたいかのご希望を伺い、前に進むお話ができますので、まずはご相談ください。
また、新浦安のマンション投資にご興味のある方のお問い合わせもお待ちしております。
すまいる情報東京 新浦安店
小崎 直美
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