誰が言ったか?「家は20年で価値0」
まことしやかに言われる迷言に、家は20年で無価値、というものがあります。不動産屋さんでも査定するときに、未だにそのようなことを言う人もいます。どんどん建て替えさせて景気を良くしよう、という意図が見え隠れする迷言ですが、新浦安の分譲地内でも、液状化被害によるものは除外するとして、築30年以上でも一戸建てとして売買されるケースは珍しくありません。元の建物がしっかりしていることもありますが、途中で何回かリフォームして長命化しているものが多いようです。政府は新築の住宅の優良ストック化に向けて2009年に制度化して税制優遇や補助金などをスタートしましたが、今回から新築だけでなくリフォームについても、耐震性やバリアフリー化などの一定基準を充たした「優良リフォーム」にもこの制度を適用し補助金を交付することになりました。
浦安から出ても、ここよりいいところがない
浦安にお住まいの方の多くは、一度は市外への転居を考えても、結局ここよりいいところがない、ならば出来るだけ体力気力が続く限り、この浦安に住み続けよう、というお気持ちをよく聞きます。それが、浦安の住宅の長命化につながり、売り物件が増えずに結果として、浦安の不動産の価値を維持していることにつながっています。今回、この制度が出来たことで、築30年、40年の住宅が、普通に中古住宅として流通することにつながれば、新たな浦安の住宅の魅力になると期待しています。真新しい分譲住宅は、きれいですし、新しいというだけで見た目の魅力があります。しかし本当の価値は、年を経ても魅力が落ちなかったり、年を経たなりの魅力が新たに生まれてくるものだと思います。このあたりは、人間と同じだと言えそうです。築30年を超えても耐震性や居住性などが現在の基準をクリアして立派に住宅として流通するようになればと願っています。
当社でも、この制度を研究して、この制度を使うための検査機関にグループに幸いなことに所属していますので、住民の方にフィードバックして、浦安の住宅の新たな魅力づくりに貢献したいと思います。
代表取締役社長 竹内健二