マンションと同じ価格になった一戸建ての動きは?
概ね50~60坪の土地に、築30年、100㎡くらいの家が、新浦安の分譲地一戸建ての標準です。震災前年の2010年、上記条件の一戸建ての平均成約価格は6455万円でした。そして2015年は4915万円になりました。この間、建物も5年古くなっていますので、一概に土地の値下がりとは言えませんが、総額で比べると1500万円ほど安くなっています。5000万円前後と言いますと、マンションの100㎡と同じくらいの価格ですから、一戸建てがとても「買いやすく」なった、と言えるでしょう。住宅ローンの低金利や、消費税の影響を受けにくい中古住宅という条件も重なり、子育て世代の30~40代の方が買いやすくなった一戸建てを購入すれば、新浦安の老齢化に歯止めをかける要因になるものと期待がかかります。
新築マンションや、中古住宅の流通量が少ない新浦安ならではの人口増加策とは
都市計画により作った街である新浦安では、大規模な新築マンション用地はほとんどありません。これからは、将来の建て替えも視野に入れた資産価値に着目した購入傾向が現れてくるでしょう。そうなりますと、大規模な敷地にゆったりと建っているマンションの「含み価値」がクローズアップされてくるものと思われます。今後の相場は、築年数がたてばたつほど「含み価値」によって差が出てくるでしょう。また、新町地区は、児童数が減って来る傾向にありますが、これから更に開発される戸建によって地域のプレステージがあがってくるか、児童数が増えるか、その需要と相場に大きな影響があると考えます。
代表取締役社長 竹内健二