ローンは年収の何倍?

高度成長時代と異なり、給与も低成長の現在、住宅ローンは年収の5倍までが安全といわれています。国税庁が発表した2011年の30代のサラリーマンの平均給与は約400万円。5倍とすると2000万円です。夫婦共働きなら2倍は4000万円になるかと言いますと、非正規雇用が増える昨今、それはあまりに危険すぎます。
2000万円~3000万円のローンに自己資金や親からの贈与を足した額が「購入できる住宅の予算」になります。

築年数と価格はどこまで連動するか?

マンションの中古価格の経年変化をレインズ等の公的データで見ると、築20年から下落がゆるやかになり、築25年を超えるとほとんど下がらず横ばいになります。
浦安の市場に当てはめますと、富岡のサンコーポや新浦安駅周辺の(築25年~30年位)マンション2000万円~3000万円台の物件が、事実、震災前と同じか、下がっても1割程度で取引されています。
価格が横ばい時期に入った物件は、もし再度売るとしても下落が小さいといえます。一戸建も古くなると価格の中で土地の割合が大きくなるため下がりにくい傾向にあります。
経済成長期は「値上がりしそうな物件」が選び方の中心でしたが、給与伸び悩み時代は「値下がりしにくい物件」が若い方の住宅選びの主流になるかもしれません。

築年数によるマンション価格推移
(東日本不動産流通機構の11年度中古マンション成約価格データより作成)

代表取締役社長 竹内健二