震災の「局地型」から、金融不安の「全体型」へ
2012年、年が明けまして、新浦安の売り物件数は増え続けていますが、過去最高というわけではありません。3年前のリーマンショック後も「買い控え」が起きて、現在と同数くらいの約100件の売り物件がありました。何事も震災の影響に結びつける風潮がありますが、欧州の金融不安はじめ、日本の財政状況、多くの企業の業績悪化などを考えますと、浦安限定の震災による売れ行き減少から、日本全体の景気連動型に移ってきたと言えるかも知れません。表は金融広報委員会の調査による貯蓄額の推移ですが、リーマンショックの年2008年と比べると20代、30代の世帯主の貯蓄額が確実に伸びています。生活不安が背景にあり「消費より貯蓄」「とりあえず動かず現状のまま」という傾向が見てとれます。
新浦安は、リーマンショック後のように再び売り手市場になるのか
新浦安では、リーマンショック後、買い控えが起きましたが、同時に売り控えも起きて、その後「売り物件不足」現象となって売り手市場が2年ほど続いた過去があります。今年は同じ動きに向かうのか、異なる動きになるのか、近々住み替えの計画がある方は、不動産の売買を計画されている方は、見込み違いで苦労しないように、何通りかシミュレーションして進めたほうが安全でしょう。いずれにしましても、急激に動きが変わるのが新浦安の不動産相場の特徴ですから、私共不動産会社を相談相手として大いに活用して下さい。
新年明けましておめでとうございます。今年も、新浦安を魅力ある街に復興させるために、地元の不動産会社だからできることを、発信、実行して行きます。魅力ある街・・・少なくともお年寄りが幸せな顔をしている街は、間違いなく良い街だと思います。そこには世代を超えた理解と交流があるからです。新浦安がこれからも、魅力ある街として発展して行くために、お客様の幸せな顔をイメージしながら、今年もお役立ちを実行して参ります。ご縁がありますことを願っております。
代表取締役社長 竹内健二
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