物差しが「リノベーション〇年」に変わる?
地球温暖化を防ぐために全世界的な流れのCO2削減。
長く続いたスクラップ&ビルド時代から、ビルも「長持ち」させる時代へ入って来ました。
都心部には、旧耐震の中小ビルがたくさん残っています。
大手デベロッパーは、古いビルを取り壊さずに再生する事業を始めています。
ビル版の「新築そっくりさん」です。
柱や壁を追加したり耐震性能を上げたりすることで、建て替えするより廃材が減りCO2排出量が70%も削減されるとのこと。
工事費も建て替えの70%程度に抑えられ、新築と同じ賃料水準なら利回りは上がり、環境にも良いとなれば、今後このような再生ビルは増えてくるでしょう。
若い世代にも「築古一戸建て」ブームの兆し
自宅用として「築古」を希望される若い方も増えています。
こちらは耐震性能アップまで考えて、昔ながらの間取りが好みだったり、ビンテージ好きだったり、それなりの予算をとっています。
当社でも築70年以上の一戸建てを何件か取り扱いましたが、戦前に建築された築100年の一戸建てなども、まだまだ現役のものがあります。
佃の長屋や京都の町家など、古さが価値になっているものもあります。
昔のほうが良い材料を使っていたり、腕の良い大工さんが建てたりして、築浅物件よりしっかりしている例はざらにあります。
環境意識の高まりで、これらの住宅も寿命が延びる可能性は大いに出てくるでしょう。
すまいる情報東京 代表取締役社長
竹内 健二