こんにちは、すまいる情報代表の竹内です。
一年があっという間だった、という言葉が挨拶代わりに交わされる時期ですが、やらなかったこと、計画したことのやり残し感があると、強くそう感じるようです。
農家の方などは、毎日の天候を読み、作物の状態を見て収穫まで対処して行きます。
やり残しイコール不作なので、あっという間と言う感覚はないものと思います。
もの作りに関わらない多くの人は、やらなくても毎日は大きな変化を感じられません。
昨日より1ミリでもうまく生きられたか、優しい言葉を一つ多くかけたでも、ゴミを1つ多く拾ったでも、比べるのが昨日でしたら、毎日はつながっていて、一年が早いという感覚は薄れて来るかもしれません。
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今年も二桁以上の数の、ご相続の相談に応じさせて頂きました。
それだけに、亡くなってしまったら出来なくなることを考える機会が多くなります。
社会的成功者もそうでない人も、資産家もそうでない人も、一つに絞るとしたら、それは「人と出会えなくなる」ことではないかと思います。
亡くなった後、何十年経っても、あの人は良い人だった、素晴らしい人だった、温かい人だった、と話に出て来る方がいらっしゃいます。
後世の人の心の中に生き続けているのですから、どれだけ出会った人と豊かな人間関係を紡いできたか、亡くなる直前に、いい人生だったと心底思える、それが一番価値のあることだと思います。
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一年を振り返ると、自分の成長を確かめられるのは、新しい友人が増えたかということです。
時間を割いてでも会いたい、相手もそう思ってくれる人が友人ですから、友人が増えるということは、会いたいと思ってもらえる魅力が自分に増えた、成長した証と言えるからです。幾つになっても出来ます。
魅力の中身は人それぞれですが、知識だけでなく実践を伴ったものであることは間違いありません。
スーパーではなく街の魚屋さん、肉屋さんに行く時は、魚や肉に対する店主の姿勢と毎日の実践、目利きを信頼してお金を払うからです。
財産の相続のお手伝いという生々しいことを生業にしているからこそ、そこに至るまでの故人のご苦労や家族や社会への思いに光を当てられる人になりたいと思います。
そして、幾つになっても、友達になって欲しいと思われる人で在りたいと願っています。
来年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
竹内 健二