こんにちは。代表の竹内です。

最近、雨の日が多いですね。

ダイドードリンコという主に自販機飲料のメーカーは、急な雨の時に無料で貸す傘を設置した自販機を展開しています。

 

返却率は7割と高く、戻らない3割は、返したくても返せないのだろうと、あくまで性善説です。

宣伝ではないので、置き傘付きの自販機で売り上げが増えたかどうかは統計も取っていないそうです。

 

元々は置き薬の大同製薬が母体とのこと、先に薬を置かせてもらい、使った分だけ後でお代を頂く「先義後利(せんぎこうり)」の考えが流れているのだと思います。

江戸時代、呉服の三井越後屋も無料で傘を貸し出していましたが、傘にデカデカと店の名前を書いていたので、ちょっと減点でしょうか(笑)。

 

雨と言えば、講談社学芸文庫に「雨の辞典」という本があり、たくさんの雨の表現が楽しめます。

「小糠雨」「通り雨」などは日常でも使いますが、「〇〇雨」という表現がたくさん載っています。感性情緒に訴えてきて、情景が思い浮かびます。

 

日本人の脳の特徴とも言われますが、わずかな違い「微差」を丸めずに、受け取り味わうところが素晴らしいと思います。

「今の若いものは・・・」という苦言は大昔からあったそうですが、微差に目を向ければ、「若者」にも違いがあり、一人一人の良いところにも気づきます。

概ね、日本人は・・・、国民は・・・などと丸め出したら、それは危険な兆候ですね。

 

私も相談業務をする際に心していることは、お客様を丸めて括らないということです。

似たような境遇、悩みでも、生まれ育った環境や人間関係、人生経験は二つとして同じことはなく、それを尊重するところからお付き合いが始まります。

 

一見、手間暇がかかり、十把ひとからげに出来ない、いわばニッチなのですが、生活に直結する衣食住については、大いなるニッチの中小企業、お店がたくさん存続することが、消費者の幸せにつながるものと確信しています。

同じ志の人が横のつながりで広がれば良いのだと思います。

 

出張で仕事以外の楽しみの一つは、その地ごとの「グレートニッチ」のお店を知ることです。

そのようなお店や会社があることで、その地域の人は幸せになれます。

そんな会社になれたらいいなと、学びの日々です。

 

日本の伝統色である鼠色は数百あって粋な名前が付いているそうです。

 

微差を楽しむこころ

 

微差を楽しめれば、何と万物は豊かなのでしょう!