こんにちは。代表の竹内です。

美浜3丁目の新事務所一階の内装工事が終わりました。

五十嵐さんという73歳の棟梁に、いつも大工工事をお願いしています。

70歳を超えても元気に仕事が出来るのは、頭と体を使っているからだと思います。

 

日本の農業従事者の平均年齢は67歳とのことですが、通常高齢化というマイナスイメージで語られることに、いつも違和感を覚えます。

平均67歳ということは、80代以降の方も多くいらっしゃるはずで、そこまで働けるのは、逆に素晴らしいことではないかと思います。

 

最良の時は何時(いつ)からでも

 

農業は、気象学、植物学、土壌学、栽培学など、百の知識が必要で、「百姓」とは、元々はたくさんの姓という意味で、古来は医者、大工、神職などが農業と兼業していたので、そう呼ばれたそうです。

頭を使うことでボケを防ぎ、体力を浪費しない体の使い方をしているからこそ、高齢になっても働けるのでしょう。

NHKのクールジャパンという番組で、90歳で「凍みこんにゃく」を作る農家の方が紹介されていましたが、保存食として優れた凍みこんにゃくを残したいと、作り始めたのが50歳になってからだそうです。

 

伊能忠敬が19歳年下の先生に弟子入りして測量を学び始めたのも50歳から。 

メタボになってしまった三浦雄一郎さんが、もう一度エベレストに登ろうと思ったのが65歳のとき(70歳で登頂)。

 

私の好きな歌人で新古今和歌集に72首も載った藤原俊成(定家の父)に至っては、時の天皇と歌の趣向が合わずに不遇をかこい、抜擢されたのが何と75歳になってからです。

そこからしぶとく90歳まで和歌に多大な業績を残しました。

出来る出来ないではなく、やろうと立志するには年齢は関係ないことが勇気づけられます。

 

 

ところで、論理的な頭の使い方は20代をピークとして衰えて行きますが、たくさんの経験知がある高齢者は、頭の中でいろいろな経験知が結びつく直観脳は衰えずに発達するそうです。

 

日本人は、連句・連歌、しりとり遊びなど、ひとつのキッカケで次から次へと全く違うものが現れてくる事を楽しめます。

日本建築の「縁側」も、色々な人が出会う場として存在していました。

新事務所の1階サロンも、現代の「縁側」として、いろいろな出会いと連想が広がる場にしたいと願っています。