こんにちは、竹内です。
江戸東京博物館で大浮世絵展を観てきました。
歌麿、写楽、北斎、広重、国芳の絵が一堂に会して、見ごたえ充分でした。
海外に散逸して外国の美術館から借りたものも多かったのですが、当時の日本では、浮世絵を襖の裏張りに使うこともあったそうですから、やむなしの感ありです。
海外で大事にされていたから残っていたのだと思うようにしました。
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北斎が晩年84歳から度々訪ねて絵を描いていた地が長野県の小布施町です。
千葉県最小17㎢余りの浦安市と同じくらいの小さな町です。
今では、観光地としても脚光を浴びていますが、北斎や名産の栗や日本酒という「モノ」を観光の目的にしないで、地元の人たちが観光客にではなく、まず自分たちのために街づくりをして、地元の人が普段の何でもない日常を楽しく過ごすようにした結果、観光客に対してホスピタリティや笑顔を提供できるようになった「結果観光の町」と言われています。
観光施設や特産品で呼ぶ「目的観光」では、そう何回もリピートしないと思います。
最初の感動が薄れてくるからです。
しかし、お店の人だったり、農家の人だったり、面白い活動をしている人だったり、その地の人との関係ができたら、何度でも会いに行きたくなります。
朗らかな思いやりのある人に会いに行くことが、観光の目的になったら、もっと日本の観光地が変わり素晴らしいことでしょう。
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小布施町には、文屋(ぶんや)という出版社であり農業をやっていらっしゃる木下さんという方が「美日常」という素敵な呼びかけをしています。
メールマガジンも読ませて頂いています。木下さんによる「美日常」の意味がホームページに謳われています。
いわく、「たいくつな日常」でも「たいへんな非日常」でもない「上質で小さなハレ」を楽しめる日常。生活者と来訪者が、ともに心豊かな文化を共有できる暮らし。
自らの分際をわきまえ、ツトメを果たしてこそ味わえる、いのちの祝祭。
お互いを思いやり、心地よい刺激を交わしあい、高めあっていくことができる、絆のはぐくみ。
そうした営みを「美日常」と呼んでいます、と。
何が豊かなのか実感がこもっていて、たいへん共感します。
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ところで、私の子供が2歳くらいのとき、当時親族が住んでいたヨーロッパに旅したことがあります。
泣いてグズる子供に手を焼いていたとき、街のポルトガル人のおばちゃん達が、寄ってたかってあやしてくれて、とても助かりました。
観光地は忘れてしまいましたが、20年以上経っても、おばちゃんたちの笑顔や声は覚えています。
私の心の中では、ああ、また会いたいなあ、あの地へもう一度行ってみたいなと思える、美しい日常でした。
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人と人との関係、交わりの在り方が、豊かな美日常につながる、という学びを、すまいる情報に置き換えますと、地元とは、すまいる情報の会社でありスタッフです。
まず私たち自身が、日々の仕事や生活で、イキイキ楽しく高め合い、結果として、お客様に、また会いたいな、ちょっと話を聞いてほしいな、と思われる存在になること、このことを2020年の抱負とさせて頂きます。
竹内 健二
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