民間介護施設紹介センター『みんかい』
関口 光博 さん
小崎 : 先日は、弊社主催「老人ホーム選びセミナー」の講師をしていただきありがとうございました。
関口 : セミナー当日は、皆さんメモを取ったり、活発に質問も出て真剣な様子が伝わってきました。
小崎 : みんかいさんには私の叔父や義父がお世話になっていて、良さを身をもって感じていました。
いざという時のために読者の皆さんにみんかいさんをご紹介したくて、今回のセミナーを企画しました。
ご参加の皆様に喜んで頂けて本当に嬉しかったです。
残念ながら当日は用事で参加できなかった方のために、ポイントとなる点の紙上講師をお願いします。
関口 : はい、喜んで!(笑)。
3回に渡りお届けしていきますね。
今回は「高齢者の施設にはどんなものがあるの?」をテーマにします。
高齢者向け施設には公的施設と民間施設があるのはご存じですか。
小崎 : 公的な施設に特別養護老人ホーム(特養)があるのは知っています。
入居待ちが大変と聞きます。
関口 : そうですね。
公的なものには、特養と老人保健施設(老健)、介護療養型医療施設(廃止予定)があります。
浦安には特養6件、老健1件があります。
小崎 : 特養が意外と多いですね。
関口 : 特養は原則65歳以上で要介護3以上が入居条件ですが、例外もあります。
より必要性の高い方から入所できるように定められた基準に基づいて入所順位が決められます。
入居金は不要ですし、費用の補助があるので良いのですが、待機者が多くて入所しにくいのです。
小崎 : 老健はどんな施設ですか。
関口 : 65歳以上、要介護1以上で入所出来ますが、終身の利用が出来ません。
3~6ヶ月の入所が基本で、最近ですと病院に長期入院が出来なくなっているので手術後のリハビリ目的の方が多いですね。
小崎 : 今年中に高齢者施設に入所したい場合、民間で探すということになりますか。
関口 : 特養に申込みをし順番待ちの状態で民間の施設に入所するという形はいかがでしょうか。
小崎 : なるほど、そうしてみます。
小崎 : 民間にはどんな施設がありますか。
関口 : 有料老人ホーム(ホーム)、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)、グループホームの3つがあります。
ホームやサ高住は施設によりますが、60歳以上であれば自立の方から入所出来るんですよ。
小崎 : グループホームはどんなところですか。
関口 : 認知症の方が、専門の介護スタッフの助けを受けながら少人数のグループで共同生活を送る施設です。
入所の方の能力に応じて、料理や掃除などを役割分担し、自立した生活を送っています。
他人との共同生活が苦手な方は向かない気がします。
65歳以上で要支援2以上の介護認定を受けていること、住民票のある市区町村でのみ入所可能という条件があります。
小崎 : 私はゆっくり一人の時間が好きなので、グループホームは候補から外れそうです。
関口 : サ高住はバリアフリーと見守りサービスが付いた高齢者向け賃貸住宅です。
基本は自炊ですが、配食サービスを利用する事も出来ます。
医療ケアが受けられないので、介護が必要になれば特養かホームへの住み替えが必要です。
ご高齢の方の引越は想像以上に大変ですので、引越は1回をお勧めしています。
小崎 : 先日義父にホームを勧めていただいたのも、そんな理由があったのですね。
我が家の場合、ホームの中から選ぼうと思います。
関口 : ホームは24時間365日ヘルパーさんが常駐していて介護を受けられます。
終身型で様々な状態の方がいらっしゃるので、お元気な方には退屈に思われるかもしれません。
みんかいでは、入所する方の普段の生活やご希望、ご予算をよく伺った上で全国約6000あるホームの中から比較的すぐ入所できる施設をご紹介しています。
小崎 : 入所を決断した後の、費用と実際のホーム選びのことも教えて頂きたいです。
関口 : 次回は費用面のお話をしましょう。