元気なうちに「一度住んでみたい所」に住む
サービス付き高齢者住宅が、たいへん多く建設されるようになりました。高齢者にとっては、安心できる施策ですが、今すぐ入居する必要のない方にとっても、将来の不安を和らげる効果がある様子です。今川にお住まいのRさんは70代のご夫婦、ご主人の定年退職から10年経ち、仕事のない生活のリズムに馴染んできました。色々な有料老人ホームなどの見学にも出かけますが、お元気なだけに、いまひとつ乗り気になりません。そんなとき、都内の高層マンションの広告が目に留まりました。サービス付き高齢者住宅は今後もどんどん増えるだろうし、そこは最後の砦にして、元気なうちに、高層マンションに一度住んでみようか、という気になりトントン拍子に住み替えが決定しました。
終の棲家は好きなところで
お子さんたちも、将来の相続のことを考えると大賛成。もし自分たちが相続するのであれば、都心の高層マンションをもらって困る人はあまりいません。ともあれ、Rさんご夫妻は、浦安の家はしばらく売らないで、マンションに馴染めなかったら戻って来られるようにして、住み替えを進めました。高齢者住宅が不足していた時期は、早めに押さえておかないと、いざというとき困るという意識の方が多くいらっしゃいましたが、その心配が少なくなれば、「一度住んでみたかった」ところに住んで、生活を楽しもうという方が増えてくるかも知れません。
すまいる情報では、老齢化→ホーム、というような型にはまった提案ではなく、終の棲家を、もっと自由に考え、イキイキした人生を送る応援をして行きたいと思っています。高齢者住宅の研究だけでなく、様々な老後の住まい方のケーススタディを研究してお役に立って行きます。
代表取締役社長 竹内健二