日の出の「THE ISLES」に続き、弁天「エアーズガーデン」売り出しに注目

都市計画で、新築物件が出にくいのが浦安の中町、新町の特徴です。新築が供給されないため、買換えで中古が売りに出ず、結果として中古価格が下がりにくい、という相場でした。
一方、不動産相場の世界では、新築が出ると、その近くの中古相場が上がる、という関連性が一定数見受けられるのも事実です。新築は、分譲主の広告やモデルルームなどの販売経費や利益も含まれますから、中古より相当「高い」値付けになるのが一般的です。その分、中古が安く感じられ、中古を多少高く売り出しても、新築と比べると安く感じるため取引が成立するためです。
昨年から売り出している、日の出の一戸建て「THE ISLES」と、今年は弁天で220戸の新築マンション「エアーズガーデン」が発売されます。これらの新築が中古相場を押し上げるのか、それとも、その”法則”は当てはまらないのか、今年は相場の動きに注目すべき年と言えるでしょう。

「THE ISLES」の売れ行き、「エアーズガーデン」の商品企画をみてみると

A 日の出「THE ISLES」
今月公表されている広告では、完成した新築戸建の7割前後が販売済みとなっています。震災後の浦安の一戸建て、という販売するには不利な状況のもと、よく売れていると業界では言われています。日の出で一戸建てを、という方には現状では碧浜しか選択肢がありませんから、中古が競合しなかったという地域特性も影響したのだと思います。また、意外に買換え物件が出て来なかった様子ですので、一次取得者向けに造った商品企画が良かったのかもしれません。
B 弁天「エアーズガーデン」
モデルルームがオープンしました。昨年からの建築費の高騰を受けて、総額が上がらないように70㎡前後のコンパクトな商品企画のようです。予定では4500~5500万円位が中心価格と言われていますが、正式発表はこれからのようです。中古で5000万円出すと、新浦安では100㎡が買えますから、中古の割安感が増すかも知れません。

既に分譲が決まっている日の出シーガーデン前の「THE ISLES」最終期や、明海の明海大学隣接地、日の出のホテル隣接地など、新築供給の余地は、もう少し残っています。お若いかたの人口増加の期待も込めて、ここ一、二年は、新築で話題になる新浦安、と言えるでしょう。

代表取締役社長 竹内健二