「最も近い別居」意識に二世帯住宅が変わりつつある

当社の業務提携先でもある、へーベルハウスの旭化成ホームズさんとお話する機会がありました。旭化成ホームズさんは、約40年前に、二世帯住宅という考え方による商品を世の中に出したパイオニアで、二世帯同居のノウハウが蓄積しています。お話によると、経済右肩上がりで地価上昇していた昭和の時代は、土地が高くて買えないので二世帯にする、という経済価値中心だったそうです。

今はどうか、2008年のリーマンショック後、地価は下がり、子世帯だけでも一戸建てを購入することは可能な時代です。我が街、浦安でも、リーマンショック前7000万円以上していた50坪の分譲地も、5000万円前後で購入できる現在、二世帯住宅が必ずしも経済価値だけでないことは明らかです。

へーベルさんや当社で二世帯希望のお客様にお話を伺うと、形としては同居しているが、近くに別居している感覚で、互いに干渉しすぎず、安心感を共有するに留まる方が増えているようです。
もちろん、共働きや待機児童が増えている背景もありますが、これとて経済的なものより安心感が優先していると思います。

浦安は、大家族時代向けの街

浦安は、美浜、富岡、弁天、舞浜、東野など、50坪の土地が基準の分譲地が、数千区画あります。これだけ、街を横断する分譲地があり、かつ都心から20分程度の立地は、浦安だけの特長です。

二世帯で暮らしたくても、適する土地がない街が多い中、浦安に住む親のもとに子供を呼び寄せる二世帯だけでなく、30代、40代のご家族が購入した一戸建てに親を呼び寄せる二世帯が可能なのが、今の地価での浦安です。

またマンションも、海側は100㎡以上の住宅が多く、「受け皿」としては、大家族で暮らす下地はできています。

たくさんの街、不動産を見てきた私としては、これは非常に稀有なことだと感じています。私自身、小さな家でしたが中学生まで祖母が同居しており、自宅で祖母を看取った経験があり、その後の人生観に大家族なりの軋轢も含めて、良い経験が出来たと思っています。
浦安ならではの特長に、緩やかな大家族、をアピールして行きたいと思います。

代表取締役社長 竹内健二